倉橋博士は、CO2削減、気候変動抑制の重大性を既に6年も前から、日本の大手の企業や、官庁の役人らに報告していたが、なかなか話が進展しなかった。
その理由は、
1、皆、とても重要なことだとわかるが、新しい取り組みはリスクが伴うので、自分のポジションを賭けてまで、推進できない。(失敗して左遷されることを恐れる。)
2、倉橋博士の提唱する案は、海外の広大な砂漠でデュナリエラを繁殖させることなので、自分の地域のためにならない、日本の中の話ではない、などという理由で却下される。
3、企業は、「利益を追求するのが仕事」なために、デュナリエラでCo2を削減することよりも、デュナリエラから取れる「高単価で売れるもの」にだけ注力してしまう。
つまり、デュナリエラから取れる、植物性オイルや、タンパク質、炭水化物よりも、βカロチンなど、もっと高単価で売れるものだけを抽出し、他を捨ててしまうようなことをやりたがる。
もちろん、それでもデュナリエラ水田からは酸素が排出されるが、そもそも世界的にβカロチンの需要はそれほど多くないために、10ヘクタールほどのデュナリエラ水田で十分でしょう、と言う話になってくる。
それでは、世界のCO2削減にはほど遠い。
そもそもの目的が違う人とは、進む方向が全く違ってしまう。
そんな理由で、なかなか大企業には、受け入れられなかった。
倉橋博士は、行政機関にも、事の重要性を説いて回っていた。
しかし、案内されるのは、
「助成金の申請の仕方はこちら」
というような係ばかり。
話が壮大すぎて、行政機関の窓口では対処できなかったのだ。
途方に暮れた倉橋博士が、最後にトライしたのが、
「民間人に話をしてみること」
私の友人の仲居恵美さんは、元々ある企業に勤めていた事務員だった。
倉橋博士が企業周りをしていたときの、受付担当で、
それがご縁で、倉橋博士の友人となる。
そして、博士に頼まれた仲居恵美さんが選んだのは、
「倉橋博士と同じくらい『変な人』」
という私だったのだ。
これが、2019年12月26日のことである。
私が東大にきたきっかけはこちら↓
私の人生を変え、全ての悩みが吹っ飛んだ日https://biomasscomplex.or.jp/blog/2020/01/30/utokyo/
これら、行政や大企業になかなか相手にされない話を聞き、
最初に私が思いついたのは、倉橋博士をアメリカにつれていくことだった。
日本では、どんなに優秀な人でも
・制度が整わないために、
・研究資金が足りないために、
・出る杭は打たれる文化のために、
・女性蔑視のために、
その能力を発揮できないまま、埋もれて行ってしまうことが多い。
倉橋博士の場合も、そんな風に見えた。
私 「東大から研究費用はいくら出てるんですか?」
博士「東大からは出てないんです。給料も貰っていません。」
私 「え??」
博士「今は、三菱ガス化学さんが毎年2000万円寄付をしてくれていて、
そこから東大が600万円、大学の運営費用として差し引き、残りの1400万円で、私と助手と技術の人と秘書4人分の給料と、研究費用、出張費を払っています。」
私「はああああああああああ!!!!!!
よくそんな待遇で、長年企業にも国にも相手にされないで、
心が折れずにやってこれましたね!」
博士「だって、人類の存亡がかかっているんですよ?
心が折れているばあいじゃないです。」
私 「!!!!!!!!!!!!!!!!!」
なんとかしなければいけない!
なんとかしなければいけない!
なんとかしなければいけない!
私の頭は狭い研究室の中で、ぐるぐる回っていた。
そして思った。
私と同じように
なんとかしなければいけない!
って思う人がこの世にたくさんいるはずだ!
そうだ!まず発信しよう!
私のSNSだけじゃなく、権威性のある誌面に載せてもらおう!
私はその場で、雑誌経済界の鈴木記者に連絡をした。
雑誌経済界は、日本全国の大企業の社長に配られる、
伝統と格式のある経済誌である。
ここに倉橋博士の研究を載せてもらったら、
まず多くの企業トップの目に止まるチャンスがある!
私 「鈴木さん、最短でいつ東大にこれますか?」
鈴木記者「年内はもういっぱいで〜」
私 「ねえ、冬休み返上で来てくれない?
これは友人としてお願いしてるの!!!!」
いままでかつて、
私は人様にここまでの無理をお願いしたことはない。
歳も押し迫った、年末に来て欲しいとお願いしているのだ。
しかしどうしても、そうせざるをえないほど、切羽詰まっていた。
鈴木記者「12月30日、午前なら〜」
私 「本当にありがとう!どうしても伝えたいことがあるの!」
そうだ! せっかくなら、他の人にも声をかけよう!
少しでも早く多くの人に知ってもらいたい!
そう思って、私はFacebookで呼びかけ始めた。
倉橋みどり先生の努力が大川淳子さんに
繋がって本当に良かったです。
今、私はフリーですので、何かお手伝い出来ることがあればご連絡下さい。
ビデオは拡散中です。
本当にありがたいお言葉を感謝します。
今の地球の状態を知ったら、誰もが危機感を持つと思います。
是非、ブログの拡散もよろしくお願いします。